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米国・欧州株概況

NY株ハイライト ダウ連日最高値、米中楽観で年末高への期待じわり

2019/11/6 7:10
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【NQNニューヨーク=横内理恵】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、連日で過去最高値を更新した。米中の貿易協議が進展するとの期待とともに米景気や企業業績などファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の良好さが再び意識され、投資家心理は好転した。市場には徐々に高値警戒感が広がっているものの、年末にかけての相場の一段高見通しもじわりと強まってきた。

5日の英フィナンシャル・タイムズ(FT)は「米政権が米中の『第1段階』の貿易合意の実現に向け、9月に中国製品に課した制裁関税の取り下げを検討している」と報じた。合意に至れば、トランプ米政権は12月15日に予定している関税引き上げも見送る可能性が出てくる。

米政府が中国による知的財産権の保護強化などを見返りに求めるとの観測もあり、合意実現までにはまだ曲折が予想される。それでも米中が制裁関税取り下げなどに踏み込む可能性が浮上したことについて、市場では「米中関係が改善し、貿易協議が正しい方向に向かっている証し」(ヒンズール・アソシエイツのビル・リンチ氏)との好意的な受け止めが聞かれた。トランプ大統領が2020年の大統領選を控え、貿易問題で一定の成果を上げたいと考えているとの思惑も根強い。

多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は、貿易問題や景気懸念で直近安値を付けた10月初めから5日終値まで6.5%上昇した。上げが目立つのは景気敏感とされる「資本財」や「IT(情報技術)」、「金融」など。逆に下げたのは「公益事業」で、「生活必需品」も上値余地が限られた。ともに業績が景気の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄だ。景気敏感株の物色は市場参加者のリスクをとる余裕が増していることを示唆する。

高値圏では投資家は利益確定の誘惑に駆られるため、上値は相応に重くなる。一時98ドル高まで上げたダウ平均は30ドル高で終え、一足先に最高値を更新していたS&P500は3営業日ぶりに反落した。QUICK・ファクトセットによると5日時点のS&P500の予想PER(株価収益率)は17.5倍と、1年8カ月ぶりの高水準。相場の勢いを示すテクニカル指標の「RSI(レラティブ・ストレングス・インデックス)」も75%と、買われすぎの目安とされる70%を上回っている。だが、相場の先高観自体は特に崩れてはいないようだ。

米株式市場では例年、11月から年末にかけて相場が上昇しやすいとの経験則がある。昨年は米金利上昇の影響などから例外となったが、「今年は景気や企業業績の改善に加え、依然として金利が低いことなどが年末にかけてさらなる買いを呼び込む」(ヒンズール・アソシエイツのリンチ氏)といった見方が少なくない。

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