伊藤忠の4~6月期、純利益29%減 金属や住生活で苦戦
伊藤忠商事が5日発表した2020年4~6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比29%減の1047億円だった。資源価格の下落を受けて、金属部門が振るわなかった。欧州のタイヤ関連の販売減が響いた住生活部門も苦戦した。
売上高にあたる収益は12%減の2兆3882億円、営業利益は30%減の720億円だった。エネルギー・化学品部門は市況の悪化を受けて大幅な減収となった。機械部門では自動車関連の販売が低迷した。各部門で経費の削減を進めたが、補えなかった。
21年3月期(今期)の連結業績見通しは、従来の予想を据え置いた。純利益は前期比20%減の4000億円を見込む。収益やその他の利益の見通しは開示していない。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕