ディーエヌエ、493億円の減損損失計上 20年3月期は大幅赤字へ
ディー・エヌ・エー(2432)は5日、2019年4~12月期に総額493億円の減損損失を計上したと発表した。内訳はゲーム事業にかかわるのれんの減損401億円と、ソフトウェアの減損81億円など。繰り延べ税金資産の一部を取り崩し、法人税等調整額を計上することも利益を圧迫する。20年3月期の業績予想は公表していなかったが、減損発表を受け、通期で営業損益や最終損益などが赤字になるとの見通しを発表した。
これに関連し、南場智子会長と守安功社長兼最高経営責任者(CEO)が役員報酬月額の50%を3カ月間、返上すると発表した。
同時に発表した4~12月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が501億円の赤字(前年同期は80億円の黒字)だった。売上高にあたる売上収益は4%減の911億円。減損損失計上のほか、旅行関連事業を手掛ける子会社などを譲渡したことやゲーム事業の減収が響いた。ゲーム事業のマーケティング費用や新規事業の成長投資も重荷となった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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