若田部日銀副総裁、新型肺炎「下振れリスクであることは明らか」 松山市で会見

2020/2/5 15:27
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日銀の若田部昌澄副総裁は5日午後、松山市で開いた金融経済懇談会の後に記者会見した。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が経済に与える影響について「事態が流動的で、現時点で完全に評価することは難しい」としつつ、「下振れリスクであることは明らかだ」と述べた。その上で「様々な影響はありうるが、過度に反応する必要はない」との見方を示した。

若田部氏は、新型肺炎の国際金融市場に与える影響について「投資家のリスクセンチメントが慎重化することで株価や金利が低下する」と指摘した。重症急性呼吸器症候群(SARS)が流行した2003年から比べて中国経済が世界に与える影響が大きくなっているとしたうえで「今後の金融市場の動向にどういう影響を与えるか、最大限の注意を持っていきたい」と話した。

1月の経済・物価情勢の展望(展望リポート)で物価上昇率の見通しが引き下げられたことについては、需給ギャップの増大が物価の上昇につながるという「メカニズムに弱さが出ている」と話した。ただ、金融政策運営においては「スタンスを大きく変えるほど状況が変わっているとは考えていない」と述べた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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