1~3月期の実質GDP改定値、年率2.2%減に上方修正
内閣府が8日発表した1~3月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動を除いた実質で前期比0.6%減、年率換算では2.2%減だった。速報値(前期比0.9%減、年率3.4%減)から上方修正となった。法人企業統計など最新の統計を反映した。

QUICKがまとめた民間予測の中央値は前期比0.5%減、年率2.0%減となっており、速報値から上振れすると見込まれていた。
生活実感に近い名目GDPは前期比0.5%減(速報値は0.8%減)、年率は1.9%減(同3.1%減)だった。
実質GDPを需要項目別にみると、個人消費は前期比0.8%減(同0.7%減)、住宅投資は4.2%減(同4.5%減)、設備投資は1.9%増(同0.5%減)、公共投資は0.6%減(同0.4%減)だった。民間在庫の寄与度はマイナス0.1%分(同マイナス0.0%分)だった。
実質GDPの増減への寄与度をみると、内需がマイナス0.4%分(同マイナス0.7%分)、輸出から輸入を引いた外需はマイナス0.2%分(同マイナス0.2%分)だった。
総合的な物価の動きを示すGDPデフレーターは、前年同期に比べてプラス0.9%(同プラス0.9%)だった。
同時に発表された2019年度の実質GDPは、前年度比0.0%増(同0.1%減)だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕