家計の金融資産、前年比131万円減の1078万円 12年ぶり低水準
日銀が事務局を務める金融広報中央委員会が4日発表した2016年の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、2人以上の家計が保有する金融資産は1世帯当たり平均で1078万円だった。前年から131万円減り、04年(1052万円)以来12年ぶりの低水準となった。株価の下落により保有資産の評価額が目減りした影響が大きかった。
金融資産を「保有している」と答えた世帯に限った平均値も1世帯当たり1615万円と前年から204万円減り、13年(1645万円)以来の低水準となった。中央値も950万円と前回(1000万円)から減少した。
日常的な資金の出し入れに備えた預貯金を除き、金融資産を「保有していない」と答えた世帯の割合は30.9%と前年(30.9%)から横ばいだった。「(預貯金)口座を保有していない」「口座は保有しているが、現在、残高はない」と答えた世帯の割合は13.0%だった。
調査は6月17日~7月26日に全国7808(熊本地震の発生に伴い、熊本県及び大分県を除く)の2人以上世帯を対象に実施し、3497世帯から回答を得た。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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