米株最高値で心理強気に(先読み株式相場)

2019/7/4 7:04
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4日の東京株式市場で日経平均株価は反発しそうだ。3日の米株式市場でダウ工業株30種平均など主要3指数がそろって過去最高値を更新。投資家心理は強気に傾きやすく、東京市場でもハイテク関連株を中心に買いが入るだろう。だが、米利下げ観測を背景にした米長期金利の低下を受け、外国為替市場では円高・ドル安が進みやすく、買い一巡後は上値の重さが目立ちそうだ。市場では日経平均が2万1550~2万1850円の範囲で推移するとの見方があった。

3日の米ダウ平均は前日比179ドル高の2万6966ドルで終え、2018年10月に付けた過去最高値を約9カ月ぶりに更新した。米雇用サービス会社ADPが発表した6月の全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)は前月比10万2000人増と市場予想を下回った。5日発表の6月の米雇用統計で雇用者数の伸びが鈍化すれば、米連邦準備理事会(FRB)による利下げを後押しするとの見方から幅広い銘柄が買われた。

大阪取引所の夜間取引で日経平均先物9月物は2万1720円で終え、3日の清算値を130円上回った。米株式相場の最高値更新で投資家心理が強気に傾いており、東京市場でも電子部品などハイテク関連株を中心に買いが先行しそうだ。

もっとも、次第に上値を追う動きは鈍る公算が大きい。米長期金利は3日に一時1.94%と2016年11月以来およそ2年8カ月ぶりの水準に低下。外国為替市場では日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが広がりやすく、一段の円高が進めば採算悪化への警戒から輸出関連株に売りが出そうだ。週末に発表する6月の米雇用統計の結果を見極めたいとして、様子見ムードが強まりやすいことも上値を抑えるだろう。

21日投開票の参院選がきょう公示される。安倍晋三首相(自民党総裁)は3日の討論会で、参院選の勝敗ラインについて自民、公明両党で非改選議席を含めた過半数を目指す考えを示した。ただ、市場では「多少の議席変動があったとしても、与党が過半数を確保する可能性が高い。大きな政治変動が生じるとは考えにくく、金融市場に与える影響は限られそうだ」(SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミスト)との声が聞かれた。

個別ではニトリHD(9843)に注目だ。3日発表した2019年3~5月期の連結決算は、営業利益が前年同期から微増の304億円と主力の家具販売が堅調に推移し、市場予想を小幅に上回った。だが、人件費や物流コストが膨らんだことが響き、伸び率は前年同期(18%増)から大きく鈍り、買い一巡後は成長ペースの鈍化を警戒する売りが出て上値を抑えそうだ。

国内では、ABCマート(2670)やセブン&アイ(3382)が3~5月期の決算を発表する。米国は独立記念日の祝日で全市場休場になる。欧州では5月のユーロ圏小売売上高が発表される。

〔日経QUICKニュース(NQN) 末藤加恵〕

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