スズキ取締役、インドの潜在需要「コロナで全部消えたわけではない」
スズキ(7269)の長尾正彦取締役は3日、2020年4~6月期の決算説明会で、主力のインド市場について「潜在需要が全部、新型コロナウイルスで消えたかというとそうではない」との見方を示した。市場動向に動きが出てきている兆しがあると指摘したうえで「より小さい車で安価、低価格の車を従前より求めるところが地域によって出てきている」と話した。
もっとも、インドでの新型コロナの感染はいまも拡大中で「日を追うごとに感染者が増えている」と指摘。未定とした通期の業績見通しについては、インドでの感染動向の見極めがつかないことから「いつの時期に見通しが出せるか、時期も含めて未定だ」と述べた。
新型コロナの状況を見据えて、手元資金を厚く持っておきたいとの理由から、この4~6月期に「新たに銀行から4000億円の借り入れを実施した」とも話した。6月末時点の現金残高は7672億円で「万全のキャッシュフロー体制を整えている」と強調した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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