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11月の投信、2カ月連続の資金流出超

11月の国内公募追加型株式投資信託(ETFを除く)の資金動向は、設定額から解約額を差し引いて約3440億円の資金流出超過だった(QUICK資産運用研究所推計)。解約額が設定額を上回るのは2カ月連続で、流出超過額は4月(確報値で6100億円)以来7カ月ぶりの高水準。

投資対象別では「株式型」からの流出が目立った。「国内株式型」の流出超過額は約3190億円と、2017年5月(3600億円)以来2年6カ月ぶりの大きさだった。流出超過は3カ月連続となる。「海外株式型」は2カ月連続の流出超過で、解約額が設定額を2190億円上回った。

一方、海外の不動産投資信託(REIT)に投資するタイプや「バランス型」には資金が流入した。

個別ファンドでみると、ロボット関連などテーマ型投信からの資金流出が目立った。流出超過額が最も多かったのは、日興アセットマネジメントが運用する「グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)」で329億円。マザーファンドが同じで決算頻度の異なる「年2回決算型」も276億円で3位に入った。

2位はレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」で281億円。利益確定などを目的とした解約の動きが出たとみられ、月間の流出超過額としては2012年5月の設定後で最大となった。

一方、流入超過額が最も多かったのは、「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」で655億円だった。

2~4位は先物取引を使ってレバレッジをかけるタイプが並んだ。2位は日興アセットマネジメントが運用する「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」の544億円、決算頻度が異なる3位の「隔月分配型」の323億円と合わせて867億円の資金流入超過だった。4位は11月12日に大和証券投資信託委託が新規設定した「マンAHLスマート・レバレッジ戦略ファンド(愛称:スマレバ)」の322億円だった。 

(QUICK資産運用研究所 竹川睦)

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