円高、輸出関連株の重荷に(先読み株式相場)

2019/7/3 7:02
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3日の日経平均株価は反落するものの底堅く推移しそうだ。米中貿易協議の再開を手掛かりとした日本株買いが一服するなか、外国為替市場で円相場が1ドル=107円台後半と円高・ドル安に振れている。自動車など輸出関連銘柄に売りが出て相場全体の重荷になるだろう。半面、世界的な金融緩和環境が続くとの期待で2日の欧米株式相場が上昇したのは支援材料だ。日経平均はチャート分析の200日移動平均が位置する2万1630円近辺が下値メドになりそうだ。

2日のダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比69ドル高の2万6786ドルで終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は過去最高値を2日連続で更新した。欧州連合(EU)が2日に国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事を欧州中央銀行(ECB)の次期総裁に指名。積極的な緩和を求めてきたラガルド氏が総裁に就けば、ハト派的な政策運営が続くとの見方が買いを誘った。2日の欧米株高は日本株の支えになるとみられる。

もっとも日本株には売りが先行しそうだ。英国の利下げ観測を背景に米長期金利が低下。日米金利差の縮小観測から円相場は1ドル=107円台後半に上昇している。世界的な緩和期待が高まるなかで相対的な日銀の緩和余地の乏しさが意識され円高圧力がかかりやすく、日本株の買いを見送る動きも出るだろう。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物9月物は2日清算値を40円下回る2万1680円で終えた。

日本車メーカー各社が2日発表した6月の米新車販売台数はトヨタが前年同月比で3.5%減となるなど、前年割れが目立った。円高進行に加えて米国での販売低調が自動車株の売り材料になる可能性がある。

個別ではファストリが注目だ。カジュアル衣料品店「ユニクロ」の6月の国内既存店売上高は前年同月比27.3%増と、2013年8月以来5年10カ月ぶりの伸び率を記録した。セールが5月から6月に後ずれしたことや夏物衣料が好調だったのが寄与した。市場では「海外だけでなく国内事業も良好との見方が追い風になる」(外資系証券)との声があり、ファストリ株の追い風になるだろう。

国内ではニトリHDが2019年3~5月期決算を発表する。日銀の布野幸利審議委員が広島市の金融経済懇談会で講演する。米国では6月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数が発表になる。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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