マネーと暴力に揺れる米国 資本主義に迫る自滅の危機
日経QUICKニュース(NQN) 編集委員 永井洋一
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大規模な金融・財政緩和を背景に進む米株式相場の上昇と白人警察官による黒人暴行死事件をきっかけとした抗議デモとは、一見無関係のようで表裏一体だ。米国が放つ異様なまでに鮮明な光と影は社会が抱える深刻な矛盾そのものだ。マネーと暴力が結びつく米国。覇権国の土台が大きく揺らいでいる。
スフィンクス・インベストメント・リサーチの別府浩一郎代表取締役によれば、米国の家計の純資産(非営利団体を除く)を個人の可処分...
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