2018年11月17日(土)

雨宮日銀副総裁「金融緩和の手を緩めることはない」

2018/8/2 11:17
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日銀の雨宮正佳副総裁は2日、京都市で開いた金融経済懇談会で講演し、「(2%の物価目標の)実現見通しが後ずれしたからといって、金融緩和の手を緩めることはない」と述べた。日銀が7月末の金融政策決定会合で金融緩和政策を一部修正し、国債買い入れなどの柔軟化を決めたが、緩和姿勢に変更がないことを強調した。

雨宮氏は修正の狙いについて「緩和の副作用にも目配りしつつ、強力な緩和を持続させる」と説明。国債市場の機能低下に対する懸念が高まっていることを挙げ、「こうした懸念がさらに強まることがないよう、経済・物価の見方などを反映して長期金利がある程度変動することを許容することが必要と判断した」と述べた。

「(金融緩和の)持続性という観点を踏まえれば、全体として金融緩和効果は強化されることになる」とも付け加え、修正が緩和後退につながるとの見方をけん制。政策の枠組みに現在の極めて低い金利水準を当面維持することを約束するフォワードガイダンス(将来の指針)を導入したことも引き合いに出して緩和継続の意思を示した。

雨宮氏は2%の物価目標について「為替の安定を通じて、企業経営や経済全体の安定を実現するうえで、非常に重要なことだ」と語った。日銀は7月の決定会合では物価目標の実現が後ずれするとの見通しを示したが、目標の変更がないことを強調。物価目標の達成に向けては「需給ギャップがプラスの状態をできるだけ長く持続して、(需給ギャップの改善を起点とした予想物価上昇率の高まりにつながる)モメンタム(勢い)を維持していくことが何よりも重要だ」として現行程度の緩和が適切との見方を示した。

雨宮氏は日銀生え抜きで、黒田東彦総裁の下で異次元緩和政策の策定を主導してきた。3月に理事から副総裁に昇格。今回初めて金融経済懇談会で講演した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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