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9月百貨店、増税前の駆け込み需要 アナリストの見方

2019/10/1 20:11
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大手百貨店各社が1日に発表した9月の売上高(既存店ベース、速報値)は増税前の駆け込み消費で軒並み前年実績を大きく上回った。駆け込み消費は限定的との見方が事前にはあったが、増税前に宝飾品や高級ブランド製品などの売り上げが大きく伸びた。アナリストに各社の株価や業績への影響を聞いた。

■「10月は反動で10~15%程度の減少見込む」

田中俊・SBI証券シニアアナリスト

百貨店の駆け込み需要は想定より大きかった。9月末にかけて急激に増えた印象だ。報道などで増税が特集され、消費を喚起したのではないか。百貨店が扱う高級時計や宝飾品など、値崩れを起こしにくい商品の駆け込み需要には一定の経済合理性があるのも一因だろう。

各社の9月の売上高の急激な伸びには特殊要因がある。特に関西地区は前年に台風の影響が出たほか関西国際空港の閉鎖でハードルが下がっていた影響もある。

消費増税の駆け込み消費があっても、各社の通期業績への影響はプラスマイナスゼロとみる。9月の売り上げが前年に比べて20~30%伸びた店舗は、10月に反動で10~15%程度の減少を見込んでいる。半年くらいかけて反動減の影響が出るだろう。

人民元安で中国からのインバウンド(訪日外国人)の消費の先行きにも不透明感が漂う。駆け込み需要が百貨店株を押し上げるには力不足だろう。

■「百貨店株、短期的には買い戻しも」

窪田真之・楽天証券経済研究所チーフ・ストラテジスト

9月の百貨店の売り上げが大きく伸びたことに驚きはない。消費全体でみた場合に駆け込み需要は想定ほど起きていないとの受け止めだが、百貨店などの大型店は政府の5%ポイント還元制度の対象外となり、高額品を中心に駆け込みが起こりやすい。

消費税率が5%から8%に上がった2014年と同じように、増税前後を平均すると消費は弱含むとの見方に変化はない。例え売上高が伸びたとしても増税前のセールで利益を圧迫している可能性があり、通期の業績への影響は限られるだろう。

百貨店株は持続性には乏しいとみられるが、短期的に投資家の買い戻しを誘う可能性が高いとみている。増税後の消費の反動減を警戒して過度に株価の調整が進んでいたからだ。

〔日経QUICKニュース(NQN) 北原佑樹〕

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