2019年1月20日(日)

大企業製造業の景況感、2期ぶり悪化 3月の日銀短観

2016/4/1 9:00
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日銀が1日発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業製造業でプラス6となり、2013年6月調査(プラス4)以来の低水準だった。前回15年12月調査(プラス12)から6ポイント悪化した。悪化は2四半期ぶり。中国など新興国経済の減速が輸出比率の高い製造業の重荷となり、自動車や機械などの悪化が目立った。国際商品価格の下落を受けて素材の景況感も悪化。1ドル=110円台前半まで進んだ円高も製造業のDI悪化につながった。

業況判断DIは景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた値。3月の大企業製造業DIは、QUICKがまとめた市場予想の中央値のプラス8を下回った。回答期間は2月25日~3月31日で、今回の回答基準日は3月11日だった。3カ月先の先行き判断は大企業製造業がプラス3となった。

16年度の事業計画の前提となる想定為替レートは大企業製造業で1ドル=117円46銭だった。15年度の想定レートは119円80銭と、前回の119円40銭よりも円安・ドル高方向に修正された。

大企業非製造業のDIはプラス22と、前回から3ポイント悪化した。悪化は6四半期ぶり。訪日外国人観光客による消費の伸びが鈍化し、宿泊・飲食サービスが悪化した。国内の個人消費の力強さが欠けていることも非製造業全体のDIを押し下げた。大企業非製造業の3カ月先のDIは5ポイント悪化のプラス17を見込む。

中小企業は製造業が4ポイント悪化のマイナス4、非製造業は1ポイント悪化のプラス4だった。先行きもともに悪化した。

16年度の設備投資計画は大企業全産業が前年度比0.9%減だった。15年度計画は9.8%増と、12月調査の10.8%増から下方修正された。QUICKがまとめた市場予想の中央値は9.4%増だった。人手不足を背景に非製造業は高い伸びが維持されたが、新興国経済の低迷などを背景に製造業の下方修正が大きかった。16年度は大企業のうち製造業は3.1%増、非製造業は2.9%減を計画している。

大企業製造業の16年度の輸出売上高の計画は前年度比1.5%減だった。円高や新興国経済の減速を背景に、企業が慎重な姿勢を示したとみられる。

大企業製造業の販売価格判断DIはマイナス15と、12月調査から4ポイント下落した。DIは販売価格が「上昇」と答えた企業の割合から「下落」と答えた企業の割合を差し引いたもの。企業のコスト転嫁の姿勢の弱さを映した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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