自民税調、配偶者控除の減額3段階 1220万円超でゼロに
自民党税制調査会は1日午後の小委員会で、2017年度税制改正の焦点になっている所得税の配偶者控除の見直しを巡る税調幹部案を提示した。世帯主の給与年収に応じ、控除額を3段階で減額する。
控除額は世帯主の給与収入が1120万円以下は満額の38万円で、1120万円超は26万円に、1170万円超は13万円にそれぞれ減る。1220万円を超えるとゼロになる。3段階にすることで高所得の専業主婦世帯の手取り収入が急減しないように配慮した。
配偶者控除の年収要件は現在の103万円から「150万円以下」に引き上げる。パートで働く主婦などに対し103万円を超えても働く時間を増やしやすくする。〔日経QUICKニュース(NQN)〕