6月日銀短観、大企業・製造業DIプラス6 前期から横ばい 先行きもプラス6

2016/7/1 9:01
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 日銀が1日発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業製造業でプラス6だった。前回の3月調査(プラス6)から横ばいだった。国内外の需要低迷に加え外国為替市場での円高が進んだ影響で自動車産業など輸出関連企業の景況感が悪化した一方、市況改善などを背景に素材関連企業が持ち直した。

 業況判断DIは景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた値。6月の大企業製造業DIは、QUICKがまとめた市場予想の中央値のプラス4を上回った。回答期間は5月30日~6月30日で、回答基準日の6月13日までに7割の企業が回答した。英国のEU(欧州連合)離脱決定で金融市場などが混乱した影響はほとんど反映していないとみられる。

 3カ月先については、大企業製造業がプラス6の見通しだった。世界経済の先行き不透明感や円高が景況感の重荷になるが、熊本地震後に低迷した製造業の挽回生産などの拡大を見込んでいた。

 2016年度の事業計画の前提となる想定為替レートは大企業製造業で1ドル=111円41銭だった。前回の117円46銭よりも円高・ドル安方向に修正された。

 大企業非製造業のDIはプラス19と、前回から3ポイント悪化した。

悪化は2四半期連続。国内個人消費の低迷を背景に業況感が悪化した。訪日外国人観光客に関連する消費の伸び悩みも業況感を下押しした。

 3カ月先のDIは2ポイント悪化し、プラス17を見込む。円高・株安などで個人消費の先行きへの懸念が強い。

 中小企業は製造業が1ポイント悪化のマイナス5、非製造業は4ポイント悪化の0だった。先行きはいずれも悪化を見込む。

 2016年度の設備投資計画は大企業全産業が前年度比6.2%増だった。6月調査の0.9%減から上方修正された。もっとも昨年の同時期の計画(9.3%増)を下回った。

16年度は大企業のうち製造業は12.8%増、非製造業は2.7%増を計画している。

 16年度の全規模全産業の設備投資計画は前年度比0.4%増で、市場予想の中央値(0.5%増)を下回った。

大企業製造業の16年度の輸出売上高の計画は前年度比1.6%減で3月調査の1.5%減から下方修正された。円高や新興国経済の減速を背景に、企業が慎重な姿勢を示したとみられる。

 大企業製造業の販売価格判断DIはマイナス12と、3月調査(マイナス15)から3ポイント改善。DIは販売価格が「上昇」と答えた企業の割合から「下落」と答えた企業の割合を差し引いたもの。企業がコストを販売価格に転嫁する姿勢はみられるものの、景気の不透明感などからDIの改善幅は小幅だった。

 金融機関の貸出態度判断DIは全規模・全産業で23と、3月調査から横ばいだった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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