米マイクロソフト、終値で時価総額首位に返り咲き アップルを抜く
【NQNニューヨーク=川内資子】11月30日の米株式市場でマイクロソフトの時価総額がアップルを抜き、米企業で首位となった。このところ取引期間中にアップルを上回る場面はあったが、終値で首位に返り咲くのは2003年10月以来ほぼ15年ぶりとなる。
30日時点の時価総額はマイクロソフトが8512億ドルで、アップルは8474億ドルだった。マイクロソフト株はクラウドサービス事業の好調さを背景に昨年末から約30%上昇している。アップルなど主力のハイテク株の一角の株価が秋以降に伸び悩むなか底堅さを維持し、10月下旬にはアマゾン・ドット・コムを抜いて時価総額2位に浮上していた。
アップル株の時価総額は10月上旬に1兆1000億ドルを超えたが、今秋に発売した新型「iPhone(アイフォーン)」の販売不振に対する懸念から伸び悩んでいる。アップルは13年に石油大手エクソンモービルを抜いてから保ってきた首位をマイクロソフトに譲ったことになる。