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スペースX、ロケット再利用に成功 コスト100分の1めざす

(更新)

【シリコンバレー=兼松雄一郎】米宇宙開発ベンチャーのスペースXは30日、打ち上げ後に回収したロケットの再利用に成功した。ロケットの再利用で宇宙への輸送コストを大幅削減するという同社の構想が実現可能と立証した。ベンチャーが宇宙開発の促進へ歴史的な一歩を踏み出した。

同社のロケットは2段階式。1段目のロケットで地上から打ち上げ、燃料の大半を使った後に切り離す。その後は2段目のロケットがさらに高度を上げていく。切り離した1段目のロケットは地球に落下しながら残りの燃料を逆噴射に使い、速度を緩め着地する。

今回のロケットは通信衛星を静止軌道まで運ぶもので米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。1段目のロケットには宇宙ステーションへの輸送に使ったものを再利用。今回も打ち上げ後の回収に成功した。2段目のロケットも正常に作動、人工衛星を所定の軌道に配置した。

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は同日、「ここまでに15年かかった。宇宙飛行の革命だ」と興奮しながら語った。

ロケットは機体が打ち上げコストの約8割を占める。スペースXはロケットの回収・再利用によって打ち上げ費用を従来の100分の1とする構想を掲げる。同社のロケットの燃料タンクは数千回、エンジンは少し補修すれば100回以上の再利用に耐える設計になっている。

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