2018年1月19日(金)

トランプ氏、株価・通商の成果誇示 就任100日で演説

2017/4/30 11:32 (2017/4/30 20:12更新)
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 【ハリスバーグ(ペンシルベニア州)=永沢毅】トランプ米大統領は就任100日目を迎えた29日、米東部ペンシルベニア州で集会を開いて演説した。「もうこの国を他国の好きなようにはさせない。今こそ『米国第一』だ」と力説し、株価の上昇や雇用の増加などの成果を誇示した。メディア批判も展開し、さながら昨年の大統領選の再現となった。

 約1時間に及んだ演説では「我々は約束を守っている」と述べ、大統領選で掲げた公約を実行していると主張。環太平洋経済連携協定(TPP)脱退や近く始める北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉、税制改革案、株価の上昇など就任以降に取り組んできた政策や成果をアピールした。

 「米国を偉大にする取り組みは始まったばかりだ」とも強調した。いったん頓挫したオバマケア(医療保険制度改革法)の撤廃にも再び意欲を表明。地球温暖化防止の国際的枠組み「パリ協定」からの脱退について近く結論を出す考えを示した。

トランプ大統領が就任100日目に開いたペンシルベニア州の集会には多くの支持者が集まった(29日)

トランプ大統領が就任100日目に開いたペンシルベニア州の集会には多くの支持者が集まった(29日)

 中国を為替操作国に指定するという大統領選で掲げた公約を見送ったことについても釈明。「中国は北朝鮮の問題でおそらく助けてくれるだろう」と指定しない理由を説明した。

 トランプ氏は歴代の米大統領が毎年出席しているホワイトハウス記者会主催のワシントンでの夕食会を欠席し、同じ時間帯に集会を開いた。演説でも「大統領がいない夕食会を開いている。さぞかし退屈なことだろう」と大手メディアを嘲笑。米紙ニューヨーク・タイムズや米CNNの名を挙げ「偽ニュース」などと批判を繰り広げた。

 29日に投稿したツイッターでも「主流の(偽)メディアは我々の多くの業績を報じない」と不満を漏らした。メディアやエスタブリッシュメント(支配階級)を批判し、格差拡大などに不満を持つ有権者の支持を取り込む手法は、大統領選で自身を当選に押し上げたものだ。

 東部ペンシルベニア州は伝統的に民主党の地盤の一つ。先の大統領選ではトランプ氏が制し、トランプ旋風を象徴する州となった。トランプ氏に先立ち、ペンス副大統領も演説し、会場を沸かせた。会場はトランプ氏の支持者でほぼ満席となったが、周辺では反トランプ派も集結し、ものものしい雰囲気に包まれた。

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