2017年11月20日(月)

北朝鮮ミサイル発射 北海道上空を通過、迎撃せず

2017/8/29 7:02 (2017/8/29 12:15更新)
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 北朝鮮は29日午前5時58分ごろ平壌郊外の順安(スナン)区域から北東方向に弾道ミサイル1発を発射した。約2700キロメートル飛行して北海道の襟裳岬上空を通過、午前6時12分ごろ襟裳岬の東約1180キロメートルの太平洋上に落下した。中距離弾道ミサイルとみられるが、日本政府は日本落下の可能性はないと判断し、自衛隊による迎撃措置は取らなかった。

閣議後、記者会見する小野寺防衛相(29日午前、防衛省)

 菅義偉官房長官や小野寺五典防衛相が発表した。北朝鮮の弾道ミサイルは約14分間飛行し、北海道の渡島半島から襟裳岬にかけての上空を約2分間で通過したもよう。落下地点は日本の排他的経済水域(EEZ)外。事前通告はなかった。

 日本領域への落下物や、付近を航行する航空機や船舶への被害情報は現時点で確認されていない。菅氏は「日本海上空で3つに分離した可能性がある」と指摘し、小野寺氏は「すべて太平洋の(襟裳岬の東)1180キロメートル付近に落ちたと推定される」と語った。

 小野寺氏は記者団に、最高高度は約550キロメートルと指摘。北朝鮮が5月14日に発射した中長距離弾道ミサイル「火星12」と同型の可能性があると表明した。記者会見では「最大飛距離は5千キロメートルで、当然(米領)グアムに届く弾種だ」と述べた。

 ミサイルの軌道については「通常の形で撃たれたものと推定している」と話した。5月14日のように発射角度を通常より高くする「ロフテッド軌道」ではなかったとの認識を示した。

 小野寺氏は海上自衛隊のイージス艦や航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)による弾道ミサイルの破壊措置は実施していないと説明。「自衛隊の各種レーダーで発射を確認したが、わが国に向けて飛来する恐れがないと判断した」と述べた。

 政府は午前7時8分ごろから安倍晋三首相や菅氏、河野太郎外相らが出席して国家安全保障会議(NSC)の関係閣僚会合を開いた。「国際社会と引き続き連携し、北朝鮮に強く自制を求め、国連安全保障理事会でのさらなる対応を含め、断固たる対応をとっていく」と確認した。

 政府はミサイル発射を受け、全国瞬時警報システム(Jアラート)で北海道や青森県など12道県にミサイル発射と日本上空の通過を伝えた。総務省・消防庁は「12道県から被害なしとの報告を受けた」と発表。12道県の全ての市町村がJアラートによる情報を正常に受信したことも確認した。

 日本の上空を通る北朝鮮のミサイル発射は5回目。2016年2月に発射した長距離弾道ミサイルが沖縄上空を通って以来となった。北朝鮮のミサイルが初めて日本を通過したのは1998年8月だった。

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