米メルク、4~6月の純利益66%減 市場予想は上回る

2015/7/29付
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【ニューヨーク=西邨紘子】米製薬大手メルクが28日発表した4~6月期決算は、純利益が前年同期比66%減の6億8700万ドル(約850億円)だった。ドル高による売上高の目減りに加え、事業買収・売却に伴う支出がかさんだ。ただ特別要因を除いたベースの1株利益は0.86ドルで、前年同期の0.85ドルと市場の予想(0.81ドル程度)を共に上回った。

売上高は同11%減の97億8500万ドル。中核の処方薬事業は6%減収となったが、為替の影響を除けば3%増収と底堅い結果だった。主力の糖尿病治療薬やワクチンの売り上げ拡大が貢献した。売上原価や販管費を大幅に減らすコスト削減を進めて利幅を広げた。

同社は2015年12月期通期の業績見通しを、事業売却・買収およびリストラなど特殊費用を除いたベース(為替の影響は含む)の1株利益で3.45~3.55ドルとし、前回予想(同3.35~3.48ドル)から引き上げた。

メルクは同日、免疫の仕組みを利用した抗がん剤の開発を手掛けるイスラエルのcCAMバイオセラピューティクス(非公開)を買収すると発表した。まず現金9500万ドルを前払いし、開発の進捗により最大で5億1000万ドルを追加する。主力事業と重視するがん治療薬で開発品を拡充する狙い。

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