ブラックベリー、黒字に転換 12~2月期
【シリコンバレー=藤田満美子】カナダの通信機器大手、ブラックベリーが27日発表した2014年12月~15年2月期決算は最終損益が2800万ドル(約33億円)の黒字(前年同期は4億2300万ドルの赤字)だった。販促費用の圧縮など積極的な経費削減策で黒字に転換した。
売上高は前年同期比32%減の6億6000万ドル。スマートフォン(スマホ)の販売台数は低迷し続けており、12~2月期は約160万台と前期(約190万台)より30万台減った。一方、成長分野のソフトウエア事業は20%増の6700万ドルだった。
ジョン・チェン最高経営責任者(CEO)はアナリスト向け電話会見で「もう財務的に問題はない」と述べ、今後は売上高を安定的に拡大させることに集中するとした。