万引き疑いの顔写真公開「反対」25%
第190回 編集委員 佐藤賢

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2014/8/27 6:00
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万引き犯とみられる顔写真を公開してもいいのか。電子版の読者の皆さんに聞いたところ、賛成が74.3%で、反対は25.7%でした。

発端は、アニメのフィギュア(人形)などを販売する古物商「まんだらけ」(東京・中野)で8月4日におもちゃが万引きされた事件です。盗まれたのは25万円で売っていた横山光輝原作の漫画「鉄人28号」のブリキ製おもちゃです。

同社は防犯カメラに映った万引き犯とみられる男性の写真をホームページに載せ、店頭にも張り出しました。顔部分はモザイクで隠しましたが、「1週間(8月12日)以内に返しに来ない場合はモザイクを外して公開する」と警告しました。

警視庁中野署が公開中止を要請し、まんだらけは13日未明に公開中止を発表しました。19日に警視庁は容疑者を逮捕しました。

顔写真の公開に賛成とした人の意見を見てみましょう。

○「犯罪防止に貢献する」(45歳、女性)

○「抑止力になるなら積極的に導入すべきだ」(34歳、男性)

賛成派には、条件付きで賛成するコメントも目立ちました。

○「誤認逮捕の可能性があるので、犯人と確定できる映像がある場合に限る」(58歳、男性)

○「公開はネットではなく店内のみ」(56歳、男性)

○「顔写真はモザイクをかけるべきだ」(66歳、男性)

○「初犯は除く」(65歳、男性)

反対派は懸念を示しています。

○「ネットは情報の拡散が速く、半永久的に残る」(58歳、男性)

○「容疑の段階では、犯人誤認の可能性がある」(53歳、男性)

○「警察による捜査が映像公開によって阻害されるのは望ましくない」(33歳、男性)

万引き犯への厳しい警告に賛同する気持ちはよく分かります。一方で、ネットで顔の画像が拡散しプライバシーの侵害に当たる恐れや、犯人誤認のリスクも捨てきれません。法的な論点整理と国民の幅広い議論を踏まえて、万引き防止策を探りたいところです。

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