独VW、配車アプリのゲットに330億円出資

2016/5/25 3:44
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【フランクフルト=加藤貴行】独フォルクスワーゲン(VW)は24日、イスラエルに拠点を置く配車アプリのゲットに3億ドル(約330億円)を出資すると発表した。VWは自動車の生産・販売に限らず、個人の移動にかかわるサービスに本格進出する。この分野では米ウーバーテクノロジーズが存在感を増すなか、独ダイムラーや米ゼネラル・モーターズ(GM)もウーバーの競合企業を買収・出資し競争が激しくなっている。

VWは排ガス不正で厳しい経営環境にあるが、マティアス・ミュラー社長は「デジタル分野の投資は拡大する」と述べてきた。戦略分野として、成長する移動サービス分野にまずは狙いを定めた。

VWは今回の出資にあわせ、ゲットの欧州事業の拡大について戦略提携を結んだ。欧州は市内の中心部の渋滞やマイカーの乗り入れ規制が厳しい。スマートフォン(スマホ)などを使った配車サービスの需要が大きく伸びるとみられている。

ゲットは現在、ニューヨークやロンドン、モスクワなど世界60以上の都市でサービスを展開する。ゲットで予約できる車両は全体で約10万台に達し、収益に占める法人との包括契約の比率が高いのが特徴だ。

ゲットはロンドンだけで契約車両が1万1000台に達し、ウーバーと競争している。欧州各地にネットワークを持つVWはゲットの大規模展開を支援し、ウーバーに対抗する。

欧米の自動車大手でこの分野の進出が早かったのがダイムラー。2014年9月に、米ライド・スカウトと独インテリジェント・アップスの2社を傘下に収め、ウーバーが開拓した市場に進出した。今年1月にはGMが米リフトに5億ドルを出資することを決めた。

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