アフガン首都の大学で自爆テロや銃撃、1人死亡
【ニューデリー=黒沼勇史】アフガニスタンの首都カブールの大学で24日午後7時ごろ(日本時間同日午後11時半ごろ)、自爆テロや銃撃があり、政府関係者によると、少なくとも学生1人が死亡し、14人が負傷した。反政府武装勢力タリバンが対話アプリに犯行を示唆する書き込みをしたとの情報もある。同日午後10時時点で銃撃戦が続いている。
現場はカブールにある大学「アメリカン・ユニバーシティー・オブ・アフガニスタン」。大学ホームページによると、2006年に開学し、米国際開発局(USAID)の資金支援を受けた実績もある。学生数は1700人。AFP通信によると、同大学の米国人とオーストラリア人の教授が今月誘拐されていた。
襲撃は自爆テロで始まり、複数回の爆発や銃撃戦に発展。キャンパス内には外国人やAP通信のカメラマンがいたとの情報もある。現地報道によると、学生や職員ら100人以上が脱出したが、まだ大学内に多くの学生らが取り残されているもようだ。
アフガニスタンではタリバンが今月に入ってからも北部などで攻勢を強め、支配地域を拡大している。タリバンの勢力が優勢な南部ヘルマンド州では23日、路上で爆発があり米兵1人が死亡した。オバマ米大統領は7月、現在9800人いる駐留米軍を2017年1月時点で5500人に減らす計画を撤回し、8400人を維持すると公表するなど警戒を強めていた。