2017年12月12日(火)

独高級車3社、ノキアの地図情報サービス部門を共同買収へ
月内にも合意、買収額3400億円超

2015/7/22付
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 【フランクフルト=加藤貴行】BMW、アウディ、ダイムラーのドイツ高級車メーカー3社が、通信機器大手ノキア(フィンランド)の地図情報サービス部門を共同買収することが21日、明らかになった。月内に合意し、買収額は25億ユーロ(約3400億円)を超える見通し。欧米メディアが一斉に報じた。3社連合で、高度な自動運転技術の実用化に欠かせないデジタル地図情報サービス技術を取り込む。

 自動運転車を巡っては、米グーグルが自らの地図情報の強みを生かして参入するなど、米国のIT(情報技術)大手も関心を寄せる。BMWなど3社は自動運転車の開発で競合するが、米ITへの対抗で利害が一致するとみて、地図分野では異例の3社連合を組む。

 買収対象はノキアの地図・位置情報サービス子会社、独ヒア。欧米自動車大手などと幅広く取引しており、欧州や北米のカーナビゲーションシステムを標準搭載した自動車では現在、約8割のシェアを握る。

 現在、グーグルやノキアなど世界の地図大手は高精細な地図・位置情報の開発やサービス提供で競う。自動車に応用すれば、目的地までの事故や渋滞などの情報を取り込み、高度な自動運転にも活用できる。

 ノキアは今年4月、同業の仏アルカテル・ルーセントの買収を決めた。通信機器に経営資源を集中し、ヒアは売却する方針を表明していた。

 これまで独3社連合のほか、米国のIT企業ではフェイスブックや、配車サービスのウーバーテクノロジーズが買い手候補として浮上。中国勢でも電子商取引サイトのアリババ集団や検索・地図サービスの百度(バイドゥ)、ネットサービスの騰訊控股(テンセント)の名前が取り沙汰されてきた。

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