産業車両2位の独キオン、米ロボット大手買収 2200億円で

2016/6/22 2:02
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【ミュンヘン=加藤貴行】産業車両世界2位の独キオングループは21日、物流施設向けロボット大手の米デマティックを21億ドル(約2200億円)で買収すると発表した。キオンは中核事業のフォークリフトなどと物流ロボットを連動させ、デジタル技術を使う物流効率化の提案につなげる。デマティックの販路を使い手薄だった米国事業も強化。業界首位の豊田自動織機を追い上げる。

キオンが、デマティック株主の米投資会社AEAインベスターズと、カナダ・オンタリオ州教職員年金基金から全株を買収することで合意。デマティックの負債も含めた企業価値を32億5000万ドルと評価した。当局の承認を経て、10~12月に買収を終える予定だ。

デマティックの2015年の売上高は18億ドル。電子商取引の市場拡大に伴う物流需要を取り込み、搬送ロボットなどが好調で近年は1割強の増収を続けてきた。キオンは今回の買収で売上高を67億ユーロ(約7900億円)超と現状から3割程度上積みする。デマティックが抱えるソフトウエアのノウハウも取り込む。

キオンのゴードン・リスキー社長は買収で、工場から物流倉庫までデータを活用したサプライチェーン(供給網)全体へのサービスが1社で提供できると指摘。「インダストリー4.0やデジタル化、電子商取引といった潮流が生む成長の機会を取り込む」と訴えた。

ドイツではインダストリー4.0の一環として、物流自動化システムの効率化にも注目が集まる。産業用ロボット大手の独クーカは14年、デマティックの競合であるスイスログ(スイス)を買収している。

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