2019年6月19日(水)

米クラフト、ユニリーバへの買収提案を撤回

2017/2/20 3:52 (2017/2/20 11:10更新)
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【ニューヨーク=高橋里奈】米食品大手のクラフト・ハインツは19日、食品・日用品大手の英蘭ユニリーバへの買収提案を撤回すると発表した。ユニリーバはクラフトによる1430億ドル(約16兆1600億円)の買収提案を拒否しており、クラフトはこれ以上協議を続けても交渉が難航すると判断し、買収を断念したもよう。実現すれば消費関連では過去最大のM&A(合併・買収)になるはずだった。

クラフトはユニリーバとの合併案を撤回することで同社と合意したと発表した。両社の合併が実現すれば、世界最大手のネスレに迫る、売上高が800億ドルを超える巨大食品・日用品企業が誕生するとみられていた。

クラフトの広報担当者は「買収の意図があまりにも早期に公になってしまった」としたうえで、「友好的に交渉を進めたかったがユニリーバが合併を望まないことは明らかで、早く手を引くことが最善だと判断した」と説明した。食品事業の強化を図ろうとするクラフトと、食品を縮小して日用品事業をてこ入れするユニリーバの戦略の違いも浮き彫りになったようだ。

ケチャップの「ハインツ」などを抱えるクラフトは主力の米国市場で健康志向の高まりから自然派食品などとの競争が激しくなるなか、ユニリーバの買収で海外事業の拡大を目指し成長を模索した。

一方、ユニリーバはスキンケア用品など日用品事業を強化しており、食品大手の傘下に入ることは経営戦略上、得策ではないと判断したようだ。コスト削減を優先して利益を確保するクラフトの経営手法がブランドを損なうことも警戒していたとみられる。

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