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3Dプリンターで生産受託・配送 独SAPと米UPS

【フランクフルト=加藤貴行】欧州ソフトウエア最大手の独SAPと米総合物流大手のUPSは18日、共同で3Dプリンターを使ったインターネット経由の生産受託・配送サービスを始めると発表した。まず全米で始め、午後6時までに注文すれば翌朝に製品が届く仕組み。税金や輸送などの諸経費の計算も請け負う。需要動向に応じて柔軟に数量や仕様を変えるオンデマンド生産が本格化し、ものづくりのあり方を大きく変えそうだ。

SAPが米フロリダ州で開催中の自社イベントで、両社が提携を発表した。顧客はUPSのサイトで数量やサイズなどを入力し、ネット通販に近い感覚で注文。従来のやり方で調達・製造した場合と3Dプリンターとのコスト比較もできる。

SAPは財務や人事など企業のあらゆる情報を網羅する統合基幹業務システム(ERP)の最大手で、企業活動のサプライチェーン(供給網)のデータ管理にたけている。UPSは在庫の圧縮や生産工程の短縮などの利点を訴え、新たな顧客開拓につなげる。

3Dプリンターは粉末状の金属やプラスチックを幾層にも重ねながら造形し、デジタル技術との親和性が高いのが特徴だ。工場の大規模な設備投資が不要で、中小企業でもものづくりがしやすい。欧米では医療機器や航空、自動車などの業界で導入が進み、大企業も積極的に活用している。

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