ミャンマー、半世紀ぶりに民間出身の大統領選出へ

2016/3/15 15:58
保存
共有
印刷
その他

【ネピドー=共同】ミャンマーの次期大統領選出に向けた議会が15日午前、開かれ、上下両院の全議員による投票が行われた。与党の国民民主連盟(NLD)党首アウン・サン・スー・チー氏(70)の側近ティン・チョー氏(69)が選ばれる見通しだ。約半世紀にわたり軍出身者が国政トップを占めてきたミャンマーで民間出身の大統領が誕生。スー・チー氏が主導してきた民主化が大きく前進する。

スー・チー氏は14日夜、NLD議員らに対し「ミャンマーの人々は、この日を待ち望んできた。われわれは歴史的な使命を負っている」と述べ、気を引き締めて投票に臨むよう訓示した。

ティン・チョー氏は、スー・チー氏が運営する慈善団体幹部。現職の議員ではないが、スー・チー氏と長く行動を共にしてきて信頼は厚い。外国籍の家族がいるスー・チー氏は憲法の規定で大統領になれないが、新政権の実権を握る方針。

大統領の選出では、上院と下院の民選議員、上下両院の軍人議員団の3グループがそれぞれ候補を擁立。最多得票の候補が大統領に、残る2人が副大統領になる。

両院で過半数を占めるNLDは、下院枠でティン・チョー氏、上院枠で少数民族チン族の議員ヘンリー・バン・ティオ氏(57)を擁立。軍人議員団は、元軍人でヤンゴン地域首相のミン・スエ氏(64)を選んだ。

ミン・スエ氏は強硬派として知られ、軍事政権時代にNLDの弾圧にも関与。政治、経済両面で軍の利権を守るため、政権内部からNLDをけん制するとみられる。

新政権発足を間近に、軍はNLDへの対抗姿勢を強めており、スー・チー氏は油断しないようNLD議員に促した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]