G20開幕「合意は金融政策縛らず」 麻生財務相が言及

2016/4/15 8:35 (2016/4/15 12:41更新)
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【ワシントン=中村亮】日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は14日夜(日本時間15日午前)、米ワシントンで開幕した。麻生太郎財務相はG20で合意している通貨安競争の回避は「マイナス金利など金融政策を制約するものではない」と同日の会議で述べた。市場に残る金融緩和の限界論を払拭する狙いがあるとみられる。

麻生氏は会議後に記者会見した。前回の上海会合後にドル高の是正を図るため米国が利上げペースを緩やかにして、日欧が追加緩和を控えるという密約があったとの見方を否定した。世界経済をめぐっては「下方リスクが残るものの過度な悲観は避けるべきだ」と指摘。麻生氏によると、財政出動に前向きな国が上海会合よりも多かったという。新興国からの資本流出対策については具体的な対策の提言を7月にまとめるべきだとした。

麻生財務相はG20会議に先立って、米国のルー財務長官と会談して為替政策を協議した。「過度な変動は経済や金融の安定に悪影響を及ぼしうる」と最近の円相場について懸念を伝えた。米財務省によると、通貨安競争や過度な相場変動の回避を原則とするG20合意を「すべての国が尊重することが重要」との考えで一致した。日本の財務省同行筋によると、為替介入自体は議論にならなかった。

G20会議は15日昼(日本時間16日未明)に閉幕する。世界経済の減速懸念が一段と強まっているとの見方を共有。景気下支えに向けて金融政策と財政政策、構造改革を総動員するとの考えで一致する。金融政策だけでは成長は難しいとして、短期的な財政出動を求める声が上がる可能性もある。G20会議の2日目には有力政治家らの租税回避の実態を明らかにした「パナマ文書」を受けて、対策強化を協議する。

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