2019年2月20日(水)

パリ同時テロ、世界各地で追悼広がる 「我々は恐れない」

2015/11/15 9:41
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【ロンドン=小滝麻理子】パリの同時テロから一日たった14日夜、ロンドンの街の各名所はフランス国旗の赤・青・白にライトアップされ、フランスへの連帯を示した。ドイツの首都ベルリン中心部にあるブランデンブルク門、豪シドニーの観光名所オペラハウスや2001年の同時多発テロで多くの犠牲者が出たニューヨークの世界貿易センタービルの跡地に建てられたビルも同様にライトアップされ、世界各地で犠牲者を追悼する動きが広がっている。

「We are not afraid,we are not afraid!(我々は恐れない。我々は恐れない)」

ロンドン随一の観光名所であるトラファルガー広場一帯は14日夜、市民の呼びかけで集まった数千人の在英フランス人やロンドン市民らで埋め尽くされた。広場前のナショナル・ギャラリーはフランス国旗色に染まり、警官らが警備する中で、集まった人々は声を上げた。フランス国旗があちらこちらにはためき、フランス国歌の合唱が何度も自然と巻き起こる。

ロンドンに住むフランス女性二人は「テロを恐れないと言い続ける」と話していた。

ロンドンに住むフランス女性二人は「テロを恐れないと言い続ける」と話していた。

友達と3人で来たというパリ出身の会社員ジャミンさん(22)とチャーリーさん(22)は「今はただ人々と一緒にいて、フランスへの気持ちを示したかった」と話す。友人の上司が劇場で犠牲になったというバーツさん(21)は「本当につらい。今年に入ってフランスではもう3回も大きなテロが起こり、政府の対応に失望している。もっと警備や機密情報の収集に資金を投じて対策を強化しなければだめだ」と話す。それでも「イスラム国(IS)掃討のためにフランスがシリア領内を空爆することは正しいことだ。でもフランスだけではできない。シリア問題は国際社会みんなが一緒に取り組まなければならない」とも話した。

職場仲間と来たという30代の女性は「どうすればいいというのか。人々を殺害しようとする強い意志を持ったテロリストたちは、自分たちの命を捨ててでも実行しようとしている。我々にできることはテロなど恐れない、屈しないということを言い続けることだ」と静かに語った。

ロンドン市内ではほかにもタワーブリッジや大観覧車「ロンドンアイ」が仏国旗色にライトアップされた。

パリの同時テロから一日。市民の呼びかけで集まった人々が、フランス国旗を掲げたり、励まし合ったりしていた(14日夜、トラファルガー広場)

パリの同時テロから一日。市民の呼びかけで集まった人々が、フランス国旗を掲げたり、励まし合ったりしていた(14日夜、トラファルガー広場)

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