「駆けつけ警護」付与決定 南スーダンPKOで政府

政府は15日の閣議で、南スーダン国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊に「駆けつけ警護」の新任務を与えると決めた。昨年9月に成立した安全保障関連法に基づく任務の付与は初めてで、本格的な運用段階に入った。
「駆けつけ警護」は離れた場所にいる国連職員らを暴徒などから武器を使って助ける任務。国家安全保障会議(NSC)とこれに続く閣議で、南スーダンPKO実施計画の業務内容に加えると決めた。南スーダン政府の統治機能が失われたり、同国が分裂して内戦状態に陥ったりする事態は陸自の派遣期間中にはないと判断したためだ。
稲田朋美防衛相が18日、新任務として「駆けつけ警護」と「他国軍との宿営地の共同防衛」の2つを命令し、12月12日から実施可能になる見通しだ。