スペースX、打ち上げ成功 爆発事故から再開

2017/1/15 5:08
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【シリコンバレー=兼松雄一郎】米宇宙開発ベンチャー、スペースXは14日、昨年9月の試験中の爆発で止まっていたロケットの打ち上げを再開し、成功させた。所定の軌道に10基の小型人工衛星全てを配備。ロケットの海上回収にも成功した。現行のロケット「ファルコン9」の打ち上げは30回目で、成功率は9割に戻った。事故による打ち上げ中止期間を約4カ月にとどめ、失注が増えるのを回避した。

米カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地から米衛星通信サービス会社イリジウム・コミュニケーションズの10基の衛星をまとめて打ち上げた。イリジウムは多数の小型人工衛星を低軌道に星座のように配置し、へき地での通信サービスを提供している。老朽化した既存の衛星網を置き換えるため、スペースXに計7回の打ち上げを発注していた。今回の打ち上げはその第1弾だった。

昨年9月、スペースXのロケットはフロリダ州の発射場で打ち上げ前の定例の確認試験中に突然発火し爆発。原因究明に時間がかかり、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「会社設立以来、最大の難題」と語っていた。

最終的に同社と規制当局は、液体酸素タンクに圧力をかけるための超低温ヘリウムタンクにできたよじれが原因と特定した。ヘリウムの温度を下げすぎたためによじれができ、そこにたまった液体酸素から発火につながったと判断した。今回はヘリウムの温度を調整し、無事打ち上げに成功した。

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