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ネスレ、米ブルーボトル買収 成長分野で買収攻勢

【ジュネーブ=原克彦】食品世界最大手のネスレ(スイス)は14日、高級コーヒーの製造やカフェ運営を手がける米ブルーボトルコーヒーを買収したと発表した。成長鈍化に対し株主からの圧力が高まるなか、成長分野で買収攻勢をかける。

ブルーボトルは豆の仕入れや作り方にこだわるコーヒー会社。米国で「サードウエーブ(第3の波)コーヒー」の先駆けとして知られる。西海岸で人気を集め、日本にも進出。2017年末の店舗数は55店と16年に比べほぼ倍増する見込みだ。

欧米メディアによるとネスレは4億2500万ドル(約470億円)でブルーボトル株式の68%を取得した。ブランド力と個性を維持するため、ブルーボトルのブライアン・ミーハン最高経営責任者(CEO)ら主要な経営陣は続投し、従業員も継続して雇用する。

6月以降、新興企業に対するネスレの買収・出資はすでに3件目。株主からの圧力も影響しているとみられる。6月にはアクティビストとして知られる米サード・ポイントがネスレの株式を取得したと発表し、自社株買いや利益率の引き上げを求めていた。

ネスレはコーヒーの世界最大手で主力商品に「ネスカフェ」を持つ。一方、家庭でも簡単に本格的なエスプレッソを作れるカプセル式コーヒー「ネスプレッソ」で売り上げを伸ばすなど、プレミアム商品群にも力を入れている。ブルーボトルの買収で高成長が見込める高級コーヒー分野を一段と強化する意向だ。

世界の食品市場では世界的なブランドを確立した定番商品に対し、価格が高めでもこだわりや個性を打ち出した商品が支持を集める傾向が強くなっている。特にビールでは製法にこだわったクラフトビールが「バドワイザー」などのシェアを浸食。対抗策として最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)がクラフトビール会社を相次ぎ買収するなど、新興企業の「青田買い」が加速している。

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