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イタリア国債、カナダ大手が格下げ ECB、担保評価厳格化へ

【ロンドン=黄田和宏】カナダ大手格付け会社DBRSは13日、イタリア国債の格付けを従来よりも1段階低い「トリプルB(ハイ)」に引き下げたと発表した。イタリアは主要格付け会社からシングルA格をすべて失い、欧州中央銀行(ECB)は金融機関への資金供給で、イタリア国債の担保評価を厳格化する見通しだ。国債を多く抱える同国の金融機関に悪影響が及び、経営健全化が遅れるおそれがある。

DBRSは、イタリア政局が不安定で構造改革の行方に不透明感が強いことや、金融システムが脆弱なことを格下げの理由に挙げ、「不良債権がなお高水準で、経済を支えるための金融仲介機能を阻害している」と指摘した。格付け見通しは「安定的」とした。

DBRSの格下げで、イタリアの金融機関の資金調達コストは大きく高まる見通しだ。ECBは資金供給の担保の評価に世界の主要4機関のうち、最も高い格付けを適用している。格付けがシングルA格からトリプルB格に下がった場合には、担保価値が大幅に下がり、国債を多く抱えるイタリアの金融機関は追加で担保を差し入れる必要に迫られる。

イタリアでは不良債権問題により銀行の資本不足への懸念が強く、昨年末には銀行3位のモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナを公的救済すると決めたばかり。金融機関が資金繰り不安を抱えるなかで、資金調達コストの上昇が経営を圧迫し、金融システムの正常化に時間がかかることが懸念される。

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