韓国大統領「慰安婦問題、解決に時間」 二階氏と会談

2017/6/12 19:09
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【ソウル=秋山裕之】韓国訪問中の自民党の二階俊博幹事長は12日、ソウルの大統領府で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と約1時間会談した。文氏は従軍慰安婦など歴史問題について「解決するには時間が必要だ」と指摘する一方、安全保障などの問題とは切り離して解決する必要があるとの認識を示した。二階氏は、未来志向の日韓関係を築きたいと呼びかける安倍晋三首相の親書を渡した。

韓国大統領府で握手する二階幹事長と文在寅大統領(代表撮影)

韓国大統領府で握手する二階幹事長と文在寅大統領(代表撮影)

日本の政府・与党の要人が韓国の新政権発足後、文大統領と会うのは初めて。5月に韓国の大統領特使が日本を訪れた返礼の位置づけで、首相が二階氏を派遣した。

韓国大統領府によると、文氏は慰安婦問題に関する2015年の日韓合意について「韓国国民が受け入れられないのが正直な現実だ。何よりも慰安婦のおばあさんたちが受け入れずにいる」と強調。「日本が韓国国民の心情を理解しようとする努力が重要だ」とも述べた。

もっとも、合意に関しては「両国がこの問題にこだわって他の問題の発展を封じてはならない」とも述べ、再交渉には触れなかった。文氏はかねて歴史問題と他の問題を別に解決する「ツートラック路線」を唱えており「問題を直視しつつ、より実用的なアプローチで、両国関係が未来志向のパートナー関係に発展できることを希望している」と語った。

日本側の説明では、二階氏は「両国で互いに歴史の問題について、いろんな見方があるのは承知している」と語った。首相親書では首脳間の緊密な意思疎通を呼びかけた。文氏は会談で、7月にドイツで開く20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせた首脳会談の開催に期待を示した。両国首脳が往来する「シャトル外交」の復活も呼びかけた。

文氏は北朝鮮の核開発をめぐり「非核化は世界平和のためのみならず、韓国国民の生存のために必要だ。韓国と日本は同じ立場だ」と訴えた。「北朝鮮の核廃棄に対して、あらゆる努力をする必要がある」と述べた。

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