米FRB議長「年内の利上げが適切」

2015/7/11付
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【ワシントン=矢沢俊樹】米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は10日、米オハイオ州で講演し、焦点の利上げについて「年内のある時点で利上げの第一歩に進み、金融政策の正常化を開始するのが適切になるだろう」と語った。米経済は「しっかりしている」と自信を示した。

米経済の現状と見通しをテーマに講演した。イエレン氏は米経済について、輸出減や投資抑制につながっている自国通貨高と原油安が落ちついてくるに従って「年内に米国内景気の障害も和らぐ」と説明した。雇用回復の効果ですでに小売りや自動車の売れ行きが伸びるなど、個人消費の回復ペースも早まっていると指摘した。米経済が向こう数年、安定成長軌道に向かうとの見方を維持した。

ギリシャ情勢を巡ってイエレン氏は「ユーロ圏では景気回復が確たるものになりつつあるが、ギリシャ情勢は決着がついていない」と語り、瀬戸際にある支援協議の動向に警戒を示した。金融政策への影響を見極める姿勢を強調した。

年内の利上げ方針やその判断の基準となる条件について、イエレン氏は10日の講演でも基本的に従来の姿勢を変えていない。一方でギリシャ情勢などの影響から、今後の見通しについて「米経済の経路とインフレ率は非常に不透明だ」と繰り返すなど、利上げの時期がなお流動的であることをにじませている。波乱が続く中国の株式市場への言及はなかった。

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