FBI、クリントン氏不起訴を維持 メール問題
【ワシントン=川合智之】8日投開票の米大統領選で、民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官(69)の私用メール問題を再捜査していた米連邦捜査局(FBI)のコミー長官は6日、クリントン氏の訴追を求めないとした「7月時点の結論は変わっていない」と米議会への書簡で伝えた。最終盤でクリントン氏に追い風となる可能性がある。
米メディアが一斉に報じた。コミー氏は書簡で、このほど新たに見つかったメールを「FBIの捜査班が24時間体制で点検した」と表明。「クリントン氏が国務長官在任時に受信・送信したすべての通信を精査した」としたうえで、不起訴とした前回7月の決定を維持する方針を明らかにした。
FBIは7月、クリントン氏の私用メールの扱いについて「極めて不注意だった」としながらも、意図的に違法行為をした「明確な証拠はなかった」として、起訴しない方針を表明していた。
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