官邸2トップ、遊説出ずっぱり 衆院選は終盤へ

2014/12/6 19:51 (2014/12/6 21:03更新)
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衆院選2014 電子版

衆院選は序盤戦を終え、公示後初の週末を迎えた。報道各社が情勢調査で報じた「自民300議席」の見通しを受け、与党は気の緩みを警戒。安倍晋三首相と菅義偉官房長官の「官邸2トップ」が2人とも地方遊説に出るという異例の態勢を続け、重点区のてこ入れを進めている。

衆院選公示後初の週末を迎え、街頭演説を聞く有権者ら(6日午後、兵庫県内)=共同

衆院選公示後初の週末を迎え、街頭演説を聞く有権者ら(6日午後、兵庫県内)=共同

首相は6日、兵庫、岡山、香川で、菅長官は長野、東京でそれぞれ街頭演説に立った。菅長官は民主党の菅直人元首相の選挙区にあるJR吉祥寺駅前で「民主党から政権を奪還した2年前の日本は、働きたくても働き口がなかった」などと強調。アベノミクスを柱とする2年間の成果を訴えた。

首相と官房長官がそろって東京を離れることがめったにないのは、災害など危機管理上の問題が起きたときの初動にかかわるからだ。

2005年の「郵政選挙」以降、09年、12年の過去3回の衆院選でも、官房長官は原則1日一回、官邸で記者会見していた。12年の前回衆院選では北朝鮮がミサイルの発射予告をしたため、当時の野田佳彦首相は遊説を大幅に減らし、藤村修官房長官が官邸に残って情報分析などにあたった。

首相や官房長官らが地方を訪問する場合、訪問先から自衛隊のヘリなどで直ちに官邸に戻れるような備えを敷く。菅長官は11月21日の衆院解散後、早々に官房副長官との会議で「選挙戦では地方遊説に回りたいのでよろしくお願いします」と留守を宣言。世耕弘成副長官に対応を託し、衛星電話を携帯しながら地方を回る毎日だ。

菅氏が力を入れるのは接戦となっている重点区。5日夜には民主党の枝野幸男幹事長の選挙区であるさいたま市に入り「民主党の幹事長が対抗馬だ。自民党が定数削減に不真面目だと言っているが、全く違う」と主張。首相も足並みをそろえ、同日朝に自身のフェイスブックで同選挙区の自民候補に触れて「新聞報道によると、枝野幹事長と横一線の接戦とのことです」などと支援を呼びかけた。

その枝野氏は6日夜、菅長官の選挙区であるJR横浜駅西口で街頭演説した。「与党がさらに議席を伸ばすという報道があるが、まだ半分以上の人が態度を決めていない。まずは投票に行きましょう」と呼びかけた。この神奈川2区には民主の公認候補も推薦候補もいないが、比例票の掘り起こしが狙いだという。

選挙戦は残り1週間。情勢情勢調査の見通しのまま与党の圧倒的な優位がこのまま続くのか。それとも大きく流れが変わることがあるのか。与野党の対決は終盤に入る。

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