広島、72回目の原爆の日 核廃絶へ前進訴え

2017/8/6 8:29
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広島は6日、原爆投下から72年の「原爆の日」を迎えた。広島市中区の平和記念公園では、午前8時から「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれた。松井一実市長は平和宣言で、国連本部で7月に採択された核兵器禁止条約に触れ、各国に核廃絶への取り組みをさらに前進させるよう訴える。

原爆慰霊碑に向かい祈りをささげる人たち(6日午前、広島市の平和記念公園)

松井市長は、米国の「核の傘」に依存し条約採択に参加しなかった日本政府に対し、条約の締結促進を目指して「核保有国と非保有国との橋渡しに本気で取り組むよう」に要求。「絶対悪」である核兵器の使用は人類として決して許されない行為であり、核保有は「人類全体に危険を及ぼすための巨額な費用投入にすぎない」と批判。

式典では、この1年間に亡くなったり、死亡が確認されたりした5530人の名前が書かれた原爆死没者名簿を原爆慰霊碑の石室に奉納。これまでに記帳された被爆死没者の総数は計30万8725人となった。

参列者は「平和の鐘」が響き渡る中、原爆投下時刻の午前8時15分に黙とう。子ども代表でいずれも広島市の小学6年、竹舛直柔君(11)と福永希実さん(11)が「平和への誓い」を宣言し、安倍晋三首相があいさつ。

式典には、約80カ国と欧州連合(EU)の代表が参列。核保有国は、米国が駐日大使に就任するハガティ氏に代わり、臨時代理大使を出席させ、英仏ロも代表を派遣。国連の軍縮担当上級代表の中満泉事務次長も参加し、グテレス事務総長のメッセージを代読。田上富久長崎市長らも出席。

被爆者健康手帳を持つ全国の被爆者は、2017年3月末時点で16万4621人、平均年齢は81.41歳となった。〔共同〕

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