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仙台市の地下鉄東西線が開業 沿線開発で震災復興

仙台市の地下鉄東西線が6日早朝、開業した。東西線は2007年に建設が始まり、震災による工事の一時中断を経てようやく開業にこぎ着けた。東日本大震災で被災した仙台市は復興への歩みを早めるため、新たな鉄道路線に地域の活性化をかける。

東西線は市の東部の仙台港に近い荒井駅から中心部の仙台駅を抜け、西部の山あいにある八木山動物公園駅までを走る全長13.9キロメートルの路線だ。全13駅を所要26分で結ぶ。

東西線の一部で地上も走る点が特徴的だ。とりわけ大町西公園駅と国際センター駅の間は真っ暗なトンネルのなかから突如として広瀬川の美しい景色が目に飛び込んでくる。小高い丘にある八木山動物公園駅は標高が136.4メートルと地下鉄駅としては日本一の高さだ。

見た目にも工夫が凝らされており、外観正面には仙台藩初代藩主の伊達政宗公が使っていたかぶとを連想させる「三日月」のデザインを取り入れた。車両と駅ホームの間はわずか3センチメートルしかなく、車いすなどもそのまま乗り降りできる。体が不自由な乗客にも優しいつくりとなっている。

開業前日の5日には列車の位置情報を送る各駅の装置に不具合が生じ、試乗会を途中で中止するトラブルに見舞われた。同日中に装置の部品を交換して問題なく動作することを確認した。

開業に合わせて6日早朝に開かれた記念式典で、仙台市の奥山恵美子市長は「東西線が仙台をけん引していくひとつの力になってほしい」と話した。一番列車は午前5時35分に荒井駅と八木山動物公園駅から出発。荒井駅からは市長も含め約400人が、八木山動物公園駅からは380人が一番列車に乗り込んだ。

市内在住の大学職員、松木英敏さん(65)は八木山動物公園駅から一番列車に乗車。「乗り心地は快適。これから通勤などでたくさん乗らせてもらう」と語った。

東西線に乗車して気になるのは車体の小ささだ。車両外側の大きさは高さが3メートル14センチと、東京メトロ千代田線の約8割。幅は2メートル49センチと同約9割の大きさだ。仙台駅から荒井駅まで乗車した市内在住の会社員の男性(61)は「やはり通常の地下鉄より天井が低いのが気になった」と話した。

車両の大きさが小さい分、東西線は中づり広告を撤去し網棚も座席の広さの3分の1程度にまで減らすなどの工夫を凝らしている。満員の状態に近くなったときでも快適さを保てるかが課題となりそうだ。

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