スタートアップ企業、最新フィンテック技術・サービス競う
フィンテック・サミット
事業内容を競う「ピッチ・ラン」では予選を勝ち抜いた国内外のフィンテックスタートアップ12社が登壇した。株取引や分散型台帳技術「ブロックチェーン」の活用など多分野で最先端の技術、サービスを紹介した。
注目を集めたのが投資家向け広報(IR)などの株価への影響を予測する財産ネット(東京・千代田)。アナリストの意見を基に、IR情報やニュース報道が株価に影響を与えるかどうかを予測する仕組みを整える。野村ホールディングスと大和証券グループ本社の大手証券2社から賞を受けた。荻野調・財産ネット社長は「投資家と証券会社の双方に良いサービスを開発したい」と意気込む。
事業を通じて社会問題の解決に挑むスタートアップも目立った。ブロックチェーンを活用して、貧しい農家向けに財務サービスを提供するタイのAgriLedger(アグリレジャー)は「ビジネスのポテンシャルが評価できる」などとして、MS&ADインシュアランスグループホールディングスとPwCジャパンが表彰した。
パートナー企業から表彰されたスタートアップ | ||
社名(国) | 事業内容 | 表彰企業 |
財産ネット(日本) | 投資の機会を監視し、情報提供 | 野村HD |
大和証券グループ | ||
Domotz(英国) | 保険会社のネットワークの監視 | SOMPOHD |
AgriLedger(タイ) | ブロックチェーンを活用する農家向けアプリ | MS&ADインシュアランス グループHD |
PwC | ||
Last Roots(日本) | ブロックチェーンを活用する暗号通貨広告サービス | 日本IBM |
Open Trade Docs (シンガポール) | 金融取引で使うデジタル書類作成 | 三井住友 フィナンシャルグループ |
Wirex(英国) | 通貨やビットコインの入出金サービス | SBIHD |
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