2019年6月25日(火)

芥川賞に又吉直樹氏と羽田圭介氏 直木賞は東山彰良氏

2015/7/16付
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第153回芥川賞直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞はお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹氏(35)の「火花」(文学界2月号)と羽田圭介氏(29)の「スクラップ・アンド・ビルド」(同3月号)に決まった。直木賞には台湾出身の東山彰良氏(46)の「流」(講談社)が選ばれた。

芥川賞に決まった羽田圭介氏(右)と又吉直樹氏(中央)。左は直木賞に決まった東山彰良氏(16日夜、東京都千代田区)=写真 岡田真

芥川賞に決まった羽田圭介氏(右)と又吉直樹氏(中央)。左は直木賞に決まった東山彰良氏(16日夜、東京都千代田区)=写真 岡田真

贈呈式は8月下旬に都内で開かれ、受賞者には正賞の時計と副賞100万円が贈られる。

羽田氏は東京都生まれ。高校在学中に小説「黒冷水」で文芸賞を受賞。芥川賞は4回目の候補で受賞となった。「スクラップ・アンド・ビルド」は身体の不自由な祖父を介護する青年の物語。

芥川賞選考委員で作家の山田詠美氏は「介護の現場がうまく書けていて、新しい形のホームドラマを作り上げた」と評した。羽田氏は記者会見で「予想外の高揚感で、自分でも驚いている」と喜びを語った。

東山氏は、両親が中国出身で台北市生まれ。9歳で日本に移住し、現在は福岡県在住。直木賞は初の候補での受賞となった。「流」は1975年の台北などを舞台に祖父を殺害された主人公の青年がその理由を探るうちに日中戦争の一断面を知る作品。

直木賞選考委員の作家、北方謙三氏は「青春の純粋さがきちんと書けており、普遍性に到達している。欠点のない、20年に一度の傑作だ」と絶賛した。記者会見で東山氏は「台湾で生まれ日本で育ち、どちらでもお客さん扱いだった僕にとって、家族は確固たるアイデンティティーが持てる場所。そんな思いで小説を書いた」と話した。

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