名古屋市バス運転手自殺「パワハラ原因」遺族が提訴

2016/10/26 1:34
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2007年に焼身自殺した名古屋市交通局のバス運転手、山田明さん(当時37歳)の遺族が25日、過重な長時間労働やパワーハラスメントが自殺の原因などとして、市に約8700万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。

訴状によると、山田さんは06年12月~07年5月の間、1カ月当たり70時間程度の時間外労働に従事。車内アナウンスの話し方を上司に注意されたり、車内で起きた転倒事故を自分のせいにされたりしたことで、精神疾患を発症し、自殺に追い込まれたとしている。

山田さんの遺族が公務災害認定を求めた訴訟で名古屋高裁は4月、自殺と公務の因果関係を認定。判決を踏まえ、遺族側は今年7月、市交通局に謝罪と再発防止を求めた。市側は「一連の指導は、当時の環境の中では特に問題は無かった」と回答したという。

提訴後、遺族側は名古屋市内で記者会見し、「(市側の対応に)憤慨している。公務災害で亡くなったことに対する謝罪を求めたい」と話した。原告の代理人弁護士は「第2、第3の山田さんが生まれかねない。責任を追及して改善を迫っていきたい」と強調した。

名古屋市交通局は「訴状が届いておらず、現段階ではコメントできない」としている。

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