2019年1月19日(土)

米家電見本市CES 2017

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つえ、自転車…「モビリティー」に新機軸 「CES」5日開幕

2017/1/4 13:06
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5日に開幕する世界最大の家電見本市「CES」。ここ数年は自動車メーカーの出展が増えて「まるで自動車の展示会」との声も上がるが、あらゆるモノがネットにつながるIoTの恩恵を受けるのは自動車だけではない。つえや自転車、立ち乗りのスクーター……。モビリティー(人の移動)をテーマに革新に挑む新顔を紹介する。

フランスのノビンが開発した「スマートつえ」

Cerevoの「タクリム」は特殊のモーターを内蔵した靴などで仮想現実感(VR)を味わえる

インモーターの電動立ち乗りスクーター「GO」もスマートフォンに対応する

中国のスピードXが開発した自転車はセンサーやモニターを備える。情報はスマートフォンでも閲覧可能だ

「高齢になるとひとりで外出することへの不安が募るが、これで解消したい」。フランスで2013年に発足したスタートアップ、Novin(ヌビン)のビンセント・ガウチャード最高執行責任者(COO)は話す。同社は前夜祭との位置付けで3日に開かれた「アンベイルド」で「スマートケーン(つえ)」を紹介した。

全地球測位システム(GPS)やセンサー類、発信器を内蔵し、携帯電話の回線経由で情報を集める。人工知能(AI)を活用して高齢者の動きを見守り、けがなどで通常と異なる動きを示した際はあらかじめ登録した家族に電話や電子メールなどで通知する仕組みだ。9月に欧州で発売し、18年には世界各地に販売地域を広げる予定だ。

中国企業のスピードXはインターネットにつながる自転車「ユニコーン」を出展した。ハンドルの中央部に液晶モニターを備え、タイヤの回転数や移動距離、消費カロリーなどを表示する。フレームは軽いカーボン製で、ワイヤ類も見えない設計だ。3日からクラウドファンディングサイト「キックスターター」で受注を始めた。

スマートフォン(スマホ)の電池内蔵ケースで有名になった米モフィー。米アップルがいち早く認定したことでも知られる。その創業者であるダニエル・ハン氏が最高経営責任者(CEO)を務める米インモーターは、折り畳み可能な電動の立ち乗りスクーター「GO(ゴー)」を紹介した。前職で培った技術を生かし、信頼性が高い電池を開発して搭載した。

3時間の充電で20マイル(約32キロメートル)を走行できる。米国における価格は1500ドル(約17万7000円)を予定している。海外での販売も予定しており、日本での購入も可能にするという。新開発の電池について、ハンCEOは「将来的には他の形状のモビリティーにも応用したい」と話す。

モビリティー関連とやや離れるが、日本のCerevo(セレボ、東京・文京)は仮想現実感(VR)に対応した靴と手袋のセット「Taclim(タクリム)」で参戦した。同社はこれまでもCESで、センサーを内蔵したスノーボードのバインディング(部品)などで話題になっている。

タクリムは日本電産がつくる特殊なモーターを内蔵し、VRのゴーグルに映る画像に対応した感覚を再現する仕組みだ。手や足で、砂浜や砂利道、水などといった感覚を味わえるという。砂丘で有名な鳥取県の駅や空港に設置し、観光客に砂丘の感覚を味わってもらい訪問を促すといった用途を想定している。今秋に発売する予定だ。

(ラスベガス=奥平和行)

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