2019年3月26日(火)

名古屋城の木造復元、工期・費用を来春までに 名古屋市

2015/9/4付
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名古屋市は3日、2015年度の9月補正予算案(一般会計で3800万円)を発表した。名古屋城の天守閣の木造復元に向けた初の本格的な予算として、調査費3500万円を計上した。建設会社などから提案を公募し、来年3月末までにおおよその工法や工期、費用などをまとめることを目指す。木造復元の姿を議会や市民に早期に示し、実現への機運を盛り上げたい考えだ。

木造復元は高度な技術が必要な工事のため、「技術提案・交渉方式」という契約手法の採用を検討する。市は民間の事業者から技術提案を公募。有識者による第三者機関の意見を踏まえて審査し、議会に示す工法や工期などの概算を導き出す。

名古屋城は国の特別史跡に指定されており、石垣など城の歴史を残す貴重な文化財に細心の注意を払いながら工事を進める必要がある。伝統工法に現代技術を織り交ぜ、建築基準法や消防法などをクリアする必要もあり、技術提案・交渉方式の活用を探る。

市は優れた提案を選び議会に提示。理解を得られれば設計契約を結んで工法や費用などの詳細を詰め、施工契約に至る。公募する事業者には設計と施工を一括で任せる考えで、設計の効率化を期待している。

市は6月、木造復元の方針をまとめて議会に提示した。しかし明確な工期や費用が示されず、議会からは「判断材料が不足している」との指摘も出た。市は木造復元の総工費を270億~400億円と試算するが、財源確保などについて懐疑的な市議も多い。

工期についても、河村たかし市長が東京五輪のある20年の完成を主張する一方、担当部局は石垣の修理などを含めて最大で約18年かかるとみており、市の内部でも折り合えずにいる。

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