トヨタ、ナビアプリを刷新 グーグル・ヤフーと激突

2016/12/1 19:08
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 トヨタ自動車は1日、スマートフォン(スマホ)向けのナビゲーションアプリを刷新し、提供を始めたと発表した。従来はトヨタ車のユーザーを主な対象にしたアプリを有償で提供してきたが、無償とする。ナビアプリでは米グーグルやヤフーの製品が人気を集めている。トヨタが自動車業界で培った知見がどこまで通用するか、注目を集めそうだ。

 トヨタは2014年からスマホ向けに「T―Connect スマホアプリ」を月額2500円で提供してきたが、「TCスマホナビ」に刷新した。1日から米アップルの「アップストア」と米グーグルの「グーグルプレー」を通じて配信を始めた。

 ナビアプリでは現在、グーグルなどの製品が人気を集めている。アップストアの無料ナビゲーションのランキングを見ると、グーグルの「グーグルマップス」が首位で、ヤフーの「Yahoo!カーナビ」などが上位に入る。有償も含めると、ナビタイムジャパン(東京・港)などの製品が人気だ。

 トヨタが差異化に向けて活用するのは自動車で培った知見だ。同社は高級車ブランド「レクサス」の製品を中心に通信端末を搭載し、20年までにほぼすべての乗用車に標準搭載する方針だ。端末を搭載した車両から集めたデータを活用した独自の渋滞情報をカーナビゲーションシステムに配信しており、新たなアプリでも閲覧できるようにする。

 災害時に提供している通行可能だった道路を示す「通れた道マップ」もアプリを通じて常時利用できるようにする。道路工事で通行できない道路を回避して経路を探すといった使い方が可能になりそうだ。交差点周辺の地図を拡大表示するなど、運転中の利便性を考えて進化させたカーナビの知見を惜しみなく注ぎ込む。

 また、外部企業との連携も利便性向上に向けた取り組みの柱とする。第1弾として空き駐車場のシェアリングサービスを手掛けるakippa(大阪市、アキッパ)と組み、同社の提供する駐車場の検索・予約ができるようにした。今後は時間貸し駐車場大手のパーク24が展開するサービスとも連携する予定だ。

 トヨタは4月、インターネットを活用したサービスなどを企画・運営する社内カンパニーを設立した。11月の事業説明会ではカンパニーのトップを務める友山茂樹専務役員が「モビリティーサービスで(外部企業に事業基盤を提供する)プラットフォーマーになる」と宣言した。新アプリで打ち出した外部企業との連携戦略も、取り組みの成否を占う試金石となる。

(名古屋支社 奥平和行)

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