リチウムイオン電池、電圧引き上げ性能向上 信大教授ら開発

2016/8/31 7:00
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信州大学環境・エネルギー材料科学研究所の手嶋勝弥教授と是津信行准教授は30日、リチウムイオン電池の性能を引き上げる技術を開発したと発表した。厚さ1.3ナノメートル(ナノは10億分の1)の皮膜で電極を覆うことで、電池の電圧を通常の3.7ボルトから4.7ボルトまで引き上げる。電気抵抗が減るため、充電に要する時間も短くなる。

24日付英科学誌サイエンティフィック・リポーツ(電子版)に掲載された。既に民間企業との連携も始めており、数年以内の実用化を目指すという。従来と同じ電解液を使用するため、低コストで量産できる見込みだ。

実用化した場合、1回の充電で電気自動車の走行距離が1.3倍程度に伸び、充電時間も5分の1に短縮される可能性があるという。リチウムイオン電池はノートパソコンや携帯電話などでも使用されている。

リチウムイオン電池は正極に使う金属によって電圧が変わる。新技術で使用する素材はそのまま利用すると電解液が変質し、充電する度に電池の性能が劣化する欠点がある。その欠点を改善するために「フライパンにテフロン加工するイメージ」(手嶋教授)で、正極をケイ素や炭素などから成る被膜で保護する。

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