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北関東の三セク鉄道、5社のうち4社最終赤字

2017/6/30 7:00
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 北関東の自治体が出資する第三セクター鉄道会社の2017年3月期決算が、29日出そろった。少子高齢化に伴う沿線人口の減少もあり、5社中4社が最終赤字と経営環境は厳しい。一方で観光など定期利用以外の乗客が増える動きもみられ、より積極的な誘客策や利便性を高めるための取り組みが事業の安定継続に向けて求められそうだ。

 赤字の4社のうち、鹿島臨海鉄道(茨城県大洗町)は新型車両を2両導入したことに伴う減価償却費の計上によって、営業費用が増加。経常損益は黒字を確保したが、税引き後赤字となった。

 新型車両では定員を135人と従来比1割増やし、運転速度も向上。短期的にコストはかかるが、中長期で利用の維持拡大につなげる考え。今後も年1両のペースで新型車両を導入する計画だ。

 輸送人員は大洗が舞台の人気アニメ「ガールズ&パンツァー」(ガルパン)の映画公開によるファンの増加や、サッカーJリーグ1部鹿島アントラーズの好成績で前の期と比べ4%増と伸びた。

 ひたちなか海浜鉄道(同県ひたちなか市)の前期の輸送人員は天候不順が響き3%減少。ただ今期に入ってからは過去最多だった16年3月期と「ほぼ同水準を確保できている」(同社)。沿線の国営ひたち海浜公園にネモフィラの花を見に来る客が増えており、今期は黒字化を目指している。

 真岡鉄道(栃木県真岡市)の輸送人員は全体で6%減り、100万人を割った。沿線の高校の学級数が減り通学定期の利用者が落ち込んだため。観光の目玉である蒸気機関車(SL)に限ると、2月にSL2両を連結し走らせたイベントなどの効果もあり、8%増の3万6千人と好調。定期の減収分を補い、鉄道の運輸収入が微増になる要因となった。

 わたらせ渓谷鉄道(群馬県みどり市)は輸送人員が6%減。通学定期の利用が減ったほか、天候不順などで観光も振るわず、定期外の利用が8%減と落ち込んだ。運輸収入は1割減となった。

 前の期の最終赤字から転じて5社中唯一黒字となったのは、栃木県と福島県を結ぶ野岩鉄道(栃木県日光市)。ただ経常損益では赤字で、補助金や保険金などを特別利益に計上して補ったためだ。

 輸送人員は、前の期に関東・東北豪雨による運休があった関係で6%増えた。今期は東武鉄道の新型特急「リバティ」が4月21日から野岩鉄道に乗り入れ、4~5月の輸送人員は前年同期比約6%、運輸収入は約16%と大きく伸びている。

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